瓢亭には
パンドラの箱!ではありませんが
宝箱があり、中身はすっぽんの甲羅が入っています。
すっぽんは余すことなく食せる。
当店では
すっぽんの内臓も新鮮なものを下処理し
10種の刺身で提供しています。
(メスの場合は白子が無いため9種になります)
甲羅ももちろん
エンペラの部分を取り除き
骨の髄まで出汁をとります。
調理後の甲羅を綺麗に磨き上げ、
ご興味のある方にはご覧いただいてます。
甲羅は大変丈夫で、2日間煮込んでも
その状態を保っている程です。
そんな甲羅が何だか惜しく感じ
常日頃、何かに使えないかな?と考えています。
日本が誇る「もったいない」精神です。
江戸には150万人の人々が生活していおり
当時のパリは50万人、機関車が動いていたロンドンでは80万人
の人口を遥かに超えていたそうです。
その根底にはSDGs「もったいない」の精神があり
何でもリサイクル
人糞から田畑が肥え、海が肥え
人口が増え、町が栄えていく。
何も特別な技術やエネルギーが必要な訳ではなかったようです。
私の「もったいない」精神が伝わったのか
動物の骨の標本造りをご趣味にされているお客様がおられて
コレクションに加えたいとの事。
一つお譲りしました。
ほんの少しですが、誰かの役に立てたことに感謝いたします。
姫路瓢亭 西二階町店ふくべ
女将 白倉 かすみ