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宝石色

琥珀糖を作るようになってから

色の表現に敏感になりました。

「群青色」って・・・

普段、口にすることのない言葉ですが

江戸時代よりも以前から日本に伝わる

「紫みがかった深い青色」です。

吸い込まれそうなこの色

大好きなこの青に近づくため

少し色の勉強をしてみました。

群青色は、宝石としても貴重な瑠璃(ラピスラズリ)から作られたものです。

その貴重な鉱物を砕いて作られた「青」は

宝石に匹敵するほど高価という事です。

 

そんな話しを主人としていると

石コロ好きの息子が鉱物図鑑を取り出し

色が出る石を教えてくれました。

 

図鑑の一画にフェルメールの「真珠の耳かざりの少女」が掲載されています。

あのウルトラマリンのターバンがその色です。

そして、徳島県の大塚美術館で

スクロヴェーニ礼拝堂の天井の青に魅了されたことを思い出しました。

高利貸しで財産を築いた父親の贖罪の意味を込めて建てられたと言われています。
宝石に匹敵する青を天井一面に使ってあります。

いつか実際に行ってみたいイタリアの地です。

 

ふくべで提供している「女将の琥珀糖」は

一つ一つ手作りで

全て天然由来の物で 出来ています。

着色料などの添加物を 使用しておりません。

そのため、同じ形、同じ色もございません。

 

瑠璃を使った群青色とはいえませんが

天然の植物から発色する唯一無二の

この琥珀色もナカナカ素敵な宝石色だと思います。

 

毎日のように、砂と葉っぱに交じって

石コロも出てくる息子のポケット

ポケットの中身は息子にとっての宝石なんですね。

 

姫路瓢亭 西二階町店ふくべ

女将 白倉 かすみ