脂肪酸には、体内で合成できる脂肪酸と合成できない脂肪酸があり、後者を必須脂肪酸と呼んでいます。体内で合成できない脂肪酸は、食事 から摂取しなければなりません。
炭水化物・タンパク質と並び、体内に欠かせない3大栄養素とされる「必須脂肪酸（脂肪分）」すっぽんにはEPA、DHAを始めとした脂肪分も豊富に含まれています。この脂肪分こそ、すっぽんの濃厚な味わいの秘密の1つです。
複数種類の脂肪酸
- エイコサペンタエン酸（EPA）…中性脂肪値を下げる
- ドコサヘキサエン酸（DHA）…中枢神経の生成成分のひとつ
- オレイン酸…善玉コレステロールは残して悪玉のみ減らす
- リノール酸…心筋梗塞や動脈硬化を予防する
- アラキドン酸…脳細胞を活性化させ記憶力を高める
特に大切な２つの脂肪酸について詳しく説明します。
EPA（すっぽん効能・効果・・・身体機能向上効果）
正式には「エイコサペンタエン酸」と呼ばれる必須脂肪酸の一種。中性脂肪値を下げ、血液をサラサラにする効能があるとされています。また、血液がサラサラになることで体内に酸素・栄養素が行き渡り、身体機能向上も期待できます。
DHA（すっぽん効能・効果・・・がん細胞の抑制効果）
EPAと同様に、正式には「ドコサヘキサエン酸」と呼ばれる必須脂肪酸です。脳などの中枢神経系に含まれることから、「頭がよくなるのでは？」と研究が進められている栄養素です。最近では「がん細胞の抑制効果」にも期待が集まっています。
すっぽんが「栄養バランスの優等生」「生命の泉」などと評価されるのも納得できると思います。そして、鍋・焼き・刺身と様々な料理にも使えるすっぽんは最高級の食材です。