すっぽんは食する前に「泥抜き」の工程を経てから捌かれます。
そのため、養殖・天然ともに一週間から一ヶ月程度、綺麗な清流の生簀で活かしておきます。
リニューアルオープン後、すっぽんの生簀掃除が日課になりました。
20人収容の客席部分が、生簀に変貌したので、当初は１日がかりで掃除をしていましたが、要領を得、掃除に適したアイテムをゲットしてから、数時間で終えるようになりました。
今日も息子を幼稚園に送った後、水洗い、拭き掃除をしながら
「今日も元気にしているかな？」
「 この生簀で気持ち良く過ごしてくれるかな？」
など考えていると、やっぱり愛着が湧いてきます。
ですが、私達は食してすっぽんの命をいただきます。
全ての食材が、私達の口に入るまでに、沢山の人達の思いが込められ、
命のバトンとなっていきます。
私もほんの一部ですが、関わる程にその重みを深く感じるようになりました。
息子が休みの日には、水遊びをしながら生簀掃除を手伝ってくれます。
このひと時が、ただの手伝いに終わらず
自身の命も含め、世の中の色んな物の命の時間の重みを感じ
そして、それを大切に思える人に育って欲しく思っています。